WEBデザイナー養成科

職業訓練という制度があるのを知ったのは、以前夫が失業した時。夫は介護職の訓練に通い、介護ヘルパー2級の資格を得ています。4か月の訓練中、色々な体験をし、友人にも恵まれたようでした。
それから数年後、長年勤めた職場を退職した私は、Webデザインの講座を受けることにしました。筆記試験と面接に訪れた訓練校は建物もおしゃれなデザイン専門学校。筆記試験の設問で「円錐の面積」が出た時は焦りましたが、なんとかクリア。最初の授業に向かう時感じていたのは久々に味わう緊張感でした。
同級生は16名、年齢も様々です。最初にした自己紹介の内容を聞くと、当然のことながら職業も様々。いよいよ始まった授業はphotoshopとillustratorの初歩から。私は前職でこの2つのソフトを独学で勉強していたので、わかっていることもあれば、「この作業はこの方法だとこんなに簡単に出来たの!」と目から鱗のこともたくさんあって、毎日新鮮な驚きを感じていました。
そして、いよいよ未知のHTMLの世界へ。先生は親切に丁寧に教えてくださるので、階段を一段一段上がるように覚えていくことが出来ました。ことばそのものも聞いたことがなかったjavascript、数学の証明問題が好きな人に向いてるということでしたので、数学が苦手な私はどうなることかと心配しましたが、これがことのほか面白かったのです。英語で数式のようなものをどんどん書き足していき、パズルを完成し解いていくような作業。スラッシュなどのひとつの記号がないだけで、javascriptは動きません。それが出来た時の達成感は、なかなか日常生活では体験出来ないレベルのものでした。
その後の企業実習先は、大阪の中心街にある立派なビルにあるIT企業。きれいな広いフロアで社員も若い人ばかりで、シーンとした中モニターに向かって全員もくもくと仕事をしています。この時も「こんなところで私に出来ることがあるのか」と心配しましたが、担当の社員さんがとても親切で、バナー制作やスマホサイトのコーディングなどをさせていただきました。
知らないことを学んでいく毎日は本当に楽しいものでした。ものごとを習うという機会は成人するとなかなかありません。職業訓練の4か月間で、それまで使っていなかった脳のなかの一部屋の扉を開けてくれ、そこに新しい風とたくさんの情報を詰め込んでくれたような気がします。